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サッカーの未来と食事


 

先日このような記事を目にしました。

 

 

ハリル監督 体脂肪率12%以上お断り

「超えたら消えてもらう」

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/12/21/kiji/K20151221011720590.html

 

 

 

多少威圧感のある記事にも見えます。

しかし、私はハリルホジッチ監督がこのように明言してくれたことがサッカー界を大きく前進させること、私たち栄養士の価値を高めることにつながると思いました。

 

 

 

その理由は2つ。

 

 

 

1.体脂肪率12%が持つ意味

 

体脂肪率とは、体重のうち体脂肪の重さが占める割合のこと。

つまり体脂肪率12%ということは身体の中の12%は体脂肪であることになります。

 

この値を見て、みなさんはどう思われますか?

 

各々思うことはあると思いますが、忘れてはならないのは、彼らはサッカー選手というトップアスリートであり、身体を資本としていることです。

体脂肪は優れたエネルギー源であることは間違いないですが、サッカー選手のような反復してスプリントを繰り返すようなスポーツを行う選手にとっては、少ない方が良いとされています。

体脂肪を低くし、除脂肪量を増やすことは、アスリートの世界では当たり前の知識であり、そのためのウエイトコントロールが求められます。

 

 

少ない方が良い体脂肪が身体につくには理由があります。

 

それは消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多くなっていること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練習や試合で消費しているエネルギーよりも食べることにより摂取したエネルギーの方が多くなっているためです。

 

しかしオフが週1回で、練習日が週6日のパターンが多い中で、1日の消費エネルギーは一般の方よりも、はるかに多くなります。(男性:3000kcal以上)

 

 

このような生活の中で体脂肪が増える原因は、1つ。

食生活しかありません。

 

私もアスリートをサポートする中で、消費する分を食べなければいけないという意識はあると感じます。

しかし、それに対して「たくさん食べれば良い」という考えになっている選手が多い印象があります。

 

ここではっきりさせたいのは、「量」ではなく、「」が重要であるということ。

 

同じ甘いもので同じくらいのエネルギーを摂取したとします。

たとえば洋菓子と果物。

 

この2つでは摂れる栄養素の量が全く違います。

これを栄養の世界では、栄養素密度の違いと言います。

 

今回のサッカー日本代表の問題として挙がった体脂肪率の高い選手の場合、栄養素密度の低く、エネルギーの高い食品を摂取していないか。が、ポイントになってくるでしょう。

 

そのために栄養士がサポートする必要があります。

これに関しては②でお伝えします。

 

 

 

 

2.栄養士が活躍できるチャンス

 

 

先ほどお伝えした体脂肪の問題。

これはサッカー選手の意識の問題なのか?

 

それもあるでしょう。

しかし私たち食事をサポートするスタッフにも問題があるのではないでしょうか。

 

本来プロのサッカー選手になるとチームに栄養士が就くということは、定番になってきました。

今回のような日本代表クラスになれば、当然アスリートとしての食事のポイントについて学ぶ機会はあります。

しかも栄養士の世界で先頭を走るような素晴らしい栄養士の方から学ぶことができます。

 

それでも自分の身体をコントロールできていない現状の責任は、サッカー選手個人に押し付けて良いものでは無いと私は思います。

 

 

 

むしろ栄養士の活躍できるチャンスではないでしょうか?

監督やフィジカルコーチコーチは、その日の練習のメニューを決めることにより、消費エネルギーをコントロールできます。

しかし摂取エネルギーまではコントロールできません。

 

食事はプライベートな部分なので、サポートは難しいです。

だからこそ選手個人個人が意識的に摂取しなければならない食品を選択できることが大切なのです。

そのためのスキルを提供できるのは、食事のプロフェッショナルである栄養士だけです。

 

 

 

これから東京オリンピックに向けてスポーツ界は盛り上がり、さまざまな形で貢献していくスタッフが求められます。

栄養士もその一人ではないでしょうか。

 

 

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