CO-CO

脂肪酸の分解~β‐酸化とは



 

今回は管理栄養士国家試験対策です。

 

第2章「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」から前回に引き続き、脂質についてお伝えします。

 

まずは問題をみていきましょう。

 

 

1.β‐酸化はリソソームで行われる

2.脂肪酸のβ‐酸化は、ミトコンドリアのマトリックスで行われる

3.脂肪酸のβ‐酸化はゴルジ体で行われる

4.脂肪酸の分解亢進字には、ケトン体の合成が抑制される

 

 

 

回答の前に解説です。

 

脂肪酸の分解

 

食物中のTG(中性脂肪)は小腸において胆汁酸によって乳化されます。これは乳化することによって膵リパーゼの作用を受けやすくなり、分解されやすくなるからです。

 

分解されたTGは脂肪酸とグリセロールになります。また脂肪酸とグリセロールは胆汁酸とミセルを形成し、小腸上皮細胞中に吸収されます。

 

 

ビタミネ/脂質の代謝

 

吸収された脂肪酸はミトコンドリアの外膜でアシルCoAとなり、ミトコンドリアの内膜に入りマトリックスβ‐酸化を受けます。β‐酸化を受けたアシルCoAは最終的にアセチルCoAとなり、TCA回路で水と二酸化炭素に分解されます。

 

 

 

糖が十分に供給され、TCA回路がスムーズに回転いる場合は、脂肪酸分解で生じるアセチルCoAは速やかに利用されます。ところが飢餓などをきっかけに糖の供給が不十分な場合は、アセチルCoAの処理が低下し、ケトン体(アセト酢酸、β‐ヒドロキシ酪酸、アセトン)を生成します。

ケトン体は筋肉や飢餓時の脳への重要なエネルギー源になりますが、血液を酸性にさせ、血液中の酸素の利用を低下させます。ケトン体により血液が酸性になることをケトアシドーシスといい、それに伴う昏睡を糖尿病性昏睡といいます。

 

 

 

それではもう一度問題を確認してみます。

1.β-酸化はリソソームで行われる

2.脂肪酸のβ‐酸化は、ミトコンドリアのマトリックスで行われる

3.脂肪酸のβ‐酸化はゴルジ体で行われる

 

これは2のみ正解です

脂肪酸はミトコンドリアのマトリックスでβ‐酸化により、アセチルCoAとなります。

 

 

 

4.脂肪酸の分解亢進字には、ケトン体の合成が抑制される

 

これは(✕)です。

 

脂肪酸の分解亢進時にはアセチルCoAが過剰に産生することから、TCA回路の処理が間に合わずケトン体の産生を促進します。

 

 

 

 

いかがでしょうか。

 

今回は最後の糖尿病の話も交えて、第7章の「臨床栄養学」について触れました。「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」と「臨床栄養学」はつながる部分が非常に多いので、同時に理解を深めておくと応用力問題にも対応できるでしょう。

 

 

 

最近は管理栄養士国家試験対策の投稿が多く、一般の方で見られている方には難しいと思いますが、私もテスト前で追い込まれていることをご理解ください。

 

 

 

明日はコンディショニングのスキルを投稿予定なのでお楽しみに!

 

 

 

 

 

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